パラサイト・イヴ(瀬名秀明) [小説]

1995年に単行本が刊行され、1997年に映画化されました。
第2回日本ホラー小説大賞も受賞している作品です。

文庫本にして、500P弱という超大作にて、
臓器移植、細胞の世界、ミトコンドリアをテーマにした小説です。

私にとって未知のテーマでしたが、挫折することなく
最後まで読めました。


主人公の大学教授の助手だけでなく、その妻
移植を受けたもの、その父など、

視点の切り替えが、描写としてうまくいっているので
飽きることなく読めたところだと思います。

ただ、キャストの「心情」や「話のやりとり」に関しては
物足りない感じはあった。


私がチーム・バチスタを読んだ後なので
比較している部分はあると思います。

バチスタの海党さんの人物描写のセンスは素晴らしいので。


小説としての面白さは普通ですが
臓器移植の問題など、学ぶところがあってよかったと思います。


映画やゲーム化されているので
そちらも興味深い。いまさらですが・・・

パラサイト・イヴ(瀬名秀明) 書評:★★★☆☆





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チーム・バチスタの栄光(上・下) [小説]

大学病院を舞台にした、医療系ミステリー。

「窓際講師」田口と、「ロジカルモンスター」白鳥のやりとりが面白い!
と思われた人がとても多いのではないでしょうか?

対照的な二人、考え方はまるで違うのに
これほど「かみ合う」コンビは、そうはいないと思います。


「なぜ、手術時死亡が止まらないか?」

ミステリアスな事件に、個性的な病院スタッフの面々。
すべての事象に、人々の思いと理由が隠されています。


「医療ミステリー」を読んだことがあまりない人にもおすすめです。
専門的な用語を使いながらも、読者にしっかり読ませる安定感があります。

スピーディーな展開で、あっという間に読ませる感じ。
とにかく、面白い。


映画とドラマは見ていないのですが、はじめに小説読んでよかったです。
海堂尊さんの作品を、全部読みたくなりました。

評価:★★★★★(星5つ)


 


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